2024/09/10
【コラム】フランス発祥進化系フィナンシェ │ ティグレ
洋菓子には、多様なスタイルと味わいがあり、それぞれが独自のストーリーを持っています。その中でも「ティグレ(Tigre)」は、見た目の美しさとその味わいで、多くの人々を魅了する特別なデザートです。ティグレがどのようにしてその名を馳せてきたのか掘り下げてみましょう。
ティグレの起源と特徴
ティグレは、フランスの洋菓子の中でも比較的新しい存在ですが、その見た目のインパクトと味わいのバランスで瞬く間に人気を集めました。
一般的にはアーモンドパウダーと小麦粉、卵白、砂糖、焦がしバターを混ぜ合わせた生地に、チョコチップを入れてサバラン型(ドーナツ型、リング型)で焼き、真ん中にチョコレートクリームを入れた焼き菓子です。
ティグレという名前は、フランス語で「トラ」を意味します。混ぜ込まれたチョコチップがトラの柄のように見えることからこの名前が付けられたと言われています。
また、ティグレの生地の配合は洋菓子のフィナンシェと似ており、進化系フィナンシェとも呼ばれています。
ティグレの味わい
ティグレの味わいは、その外見に劣らず魅力的です。一般的には、濃厚なチョコレートソースや軽やかなフルーツのガナッシュが用いられ、中にはしっとりとしたスポンジケーキやクランチが隠れていることもあります。多くのレシピでは、リッチなチョコレートの風味が強調されることが多く、クリームとのバランスが絶妙です。
フルーツを使ったバリエーションも人気で、例えば、ラズベリーやマンゴーなどのフルーツガナッシュが、爽やかさと酸味を加え、ティグレの豊かな風味を引き立てます。各層の異なるテクスチャーと味の組み合わせが、口の中で複雑なハーモニーを生み出します。
KINEELの苺ピスターシュ
コクと香ばしさが特徴のピスタチオ入りの生地に、甘酸っぱいストロベリーフィリングをたっぷりとトッピングしました。
ふわっと香る甘い香りのストロベリーフィリングは、食べるほどに華やかなイチゴの風味と爽やかな酸味が口の中で広がります。
苺の果実感や甘酸っぱさが、ピスタチオの味わいを引き立る焼菓子です。
苺ピスターシュはこちら
KINEELのマロンティグレ
秋の味覚の栗をたっぷりと使用した、秋季限定のスイーツ「マロンティグレ」
マロンクリーム入りのしっとりとしたフィナンシェ生地に、ラム酒漬けの渋皮栗を混ぜ込み、栗の食感をアクセントに仕上げました。
濃厚な栗蜜をトッピングし、ふんわりと広がる栗の香ばしい味わいが秋を感じる焼菓子です。
マロンティグレはこちら
まとめ
ティグレは、その美しいデザインと豊かな味わいで、洋菓子の中でも近年注目を集めている存在です。その見た目と味わいのバランスが絶妙で、特別なひとときを演出するのに最適な一品です。贈り物やご自宅でのティータイムのおともにいかがでしょうか。